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ダン・カーター選手が語る、シャンパンとファッションとトップリーグのこと

2019.12.28 Sat

日本中を熱狂させたラグビーワールドカップも終わり、いよいよ1月12日から日本最高峰のトップリーグがはじまる。昨シーズンから神戸製鋼でプレーし15年ぶりの優勝に貢献した、「オールブラックス」ことニュージーランド代表のレジェンドSO、ダン・カーター選手に、世界で最も愛されるシャンパン「モエ・エ・シャンドン」による「MOËT & CHANDON CHRISTMAS POP-UP 2019」イベント会場にてインタビュー。大好きなシャンパンやファッションといったプライベートな話や、もちろん、彼にとって2シーズン目となるトップリーグへの抱負を語ってもらった。

――普段からシャンパンをよく飲まれるそうですね?

何かお祝い事や特別な時にいつも飲んでいますね。自分の結婚式の時も来てくれた皆に「モエ・エ・シャンドン」を振る舞ったらすごく喜ばれましたね! それから、3人の息子の誕生の時ももちろんボトルを開けて祝いました。

もちろん、ラグビーで成功した時もそうです。普通試合の後はビールを飲むけれども、2015年のワールドカップで優勝した時は、みんなでシャンパンを飲みました。日本での生活ももちろん楽しんでいますよ。僕はこの日本で過ごした日々は忘れられない体験ばかりになるので、シャンパンを飲む機会も増えるでしょうね(笑)。

――お気に入りのシャンパンはなんですか。

一番好きなのは白のシャンパーニュかな。そしてヴィンテージのシャンパンがとても好きですね。今まで飲んだ中で一番古いものは、1919年、そう100年も前のものです。パリのチームでプレーしていた頃、モエの醸造所を訪れる機会にも恵まれました。当時はセラーにいつもヴィンテージワインをストックしていて、自分の生まれ年である1982年のシャンパーニュももちろん特別だったけど、やはり100年前のものは格別でした。

――今日はもちろん、いつもとてもおしゃれですね。

僕はニュージーランドの田舎育ちなので、もともとファッションには無頓着だったんですよ(苦笑)。2008年にヨーロッパに行ってから興味を持つようになりました。最初はイタリアのローマを訪れて、とても刺激を受けました。そして2015年からパリのラシン92に移籍したんですけど、やはりみんなおしゃれで、ファッションの虜になってしまいました。3年ほどフランスに住んでいたけど、ファッションショーを見に行く機会もあったし、ルイ・ヴィトンというブランドにも出会えました。

そして今、日本にいるけど、日本もまたファッショナブルな国ですよね。2019年ワールドカップ時のオールブラックスのジャージーも、アディダスとコラボレーションして、ヨージ・ヤマモトのY-3のデザインでした。

――奥様から着こなしのアドバイスを受けることはありますか。

まったくないですよ。ただ時々僕の格好を見て笑うことはあるけど(笑)、気に入ってくれていると思っています。妻と僕とでは好みが違うと思うので、洋服はそれぞれで選んでいるけど、彼女にプレゼントすることもありますね。

――とても仲の良いご夫婦ですが、お2人の出会いは? 奥様はどんな方なのでしょうか。

知り合った時、妻はクライストチャーチの大学生でした。僕自身は大学に行ってないけど、友達がたくさんいたので友人が紹介してくれたんです。今は男の子3人の母親としてとても大変だと思うけど、いつも明るく振る舞っていて、そんな強さが彼女の魅力ですね。

――お子さんたちはラグビーをやっているのでしょうか。

まだ小さいからね。6歳の長男が最近始めたばかりです。ただ、今はサッカーや水泳、テニスなど、いろいろなスポーツをやってほしいです。僕自身もラグビーだけでなくクリケットもやっていました。

――もうすぐトップリーグが始まります。昨年度は神戸製鋼を優勝に導きました。ご自身にとって2シーズン目となりますが、今、どういう気持ちですか。

すごくワクワクしています。神戸製鋼のチームの状態もいいし、開幕を楽しみにしています。だけど今シーズンは多くのチームが昨年度の覇者・神戸製鋼を倒したいと挑んで来るだろうし、昨シーズンよりも熾烈な優勝争いになると予想しています。だから僕たちはチャンピオンと言っても油断はできないし、今まで以上に努力しないといけない。

――神戸製鋼には、ワールドカップの日本代表選手も多くいますし、またオールブラックスでも一緒にプレーしたLOブロディー・レタリック選手も加入しました。

そうですね。日本代表で活躍したFB山中亮平、PR中島イシレリに加えて、CTBラファエレ ティモシーとアタアタ・モエアキオラが新たに神戸製鋼に加入してチームメイトになりました。ティム(ラファエレ)はワールドカップでも素晴らしいパフォーマンスでした。ブロディーは個人的にも親しいし、経験値の高い選手です。彼らが大きくチームに貢献してくれるだろうと思っています。

――神戸製鋼は、初の連覇がかかっています。

長いことオールブラックスでプレーしたけど、優勝したからといって次も勝てるわけではないから、毎回、チャレンジになります。大きなタイトルを連覇するのはとても難しいことだということは身を持ってわかっているつもりです。でも、僕たちもとてもハードワークしている自負はあります。そして同時に僕たちを打ち負かして優勝したいチームはたくさんいる。とにかくトップリーグでプレーするのを楽しみにしています。

――ライバルはどのチームでしょうか。

どのチームも確実に前より強くなっています。やはりサントリーサンゴリアスやパナソニックワイルドナイツは例年通り優勝候補だと思います。それから、僕はクボタスピアーズがかなりいい状態だと思っています。昨シーズンもかなりいい試合をしていたし、日本代表FLピーター・ラブスカフニ、南アフリカ代表のNo.8ドゥウェイン・フェルミューレンらがいるFWは脅威です。それに、クルセイダーズでもチームメイトだったCTBライアン・クロッティ、ワラビーズのSOバーナード・フォーリーもクボタに加わったので、層の厚いバランスの取れたチームだなと感じています。

――最後になりますが、日本のラグビーファンにメッセージをお願いします。

日本で開催されたワールドカップの直後だから、トップリーグにも注目が集まってたくさんのファンが見にきてくれると思っています。満員のスタジアムでプレーするのは本当に幸せなことです。だからこの流れを変えないように、僕たちはいいラグビーをして、ずっとラグビーを見続けてもらえるようなプレーをしたいと思うので、是非、皆さんトップリーグを見に来てください!

INFORMATION: ダン・カーター1982年生まれ。「オールブラックス」ことニュージーランド代表の司令塔として活躍し、2011、15年のワールドカップ連覇に貢献。112試合に出場し、テストマッチ1598点は個人得点の世界歴代最多記録を誇り、世界最優秀選手にも3度輝いたラグビー界のスーパースター。2015年にはフランスでプレーし、昨年度から来日し神戸製鋼に所属、チームの15年ぶりの優勝にも貢献した。ホッケー選手だったホナー夫人との間に3人の息子がいる。身長178cm、体重98kg。

Photos: Yuhki Yamamoto Interview & Text: Yuko Nobe