楕円球LOVE!的マッチプレビュー イングランドvs.トンガ | 母国のイケメン司令塔に注目!
2019.09.21 Sat日々熱い戦いが繰り広げられているラグビーワールドカップ日本大会。大会3日目となる9月22日(日)は、今大会優勝候補の一角である、前日本代表指揮官エディー・ジョーンズHCが率いるイングランド代表が、トンガ代表相手に初戦を迎える。

イケメン主将は父も元イングランド代表
イングランド代表は、2015年の前回大会のホスト国で、予選プール戦でウェールズ代表やオーストラリア代表に敗れ、開催国として初めてベスト8に進めない憂き目にあった。
そこで大会終了後に、オーストラリア出身のエディー・ジョーンズ前日本代表HCが、外国人として初めて指揮官に就任。強固なチームを作り上げ、大会直前の世界ランキングでは3位と、優勝候補の一角として目されている。
イングランド代表を牽引するキャプテンは、SO(スタンドオフ)/CTB(センター)のオーウェン・ファレルだ。
甘いマスクでティーンを中心に女性ファンも多い人気選手で、SO(スタンドオフ)のジョージ・フォードとはライバルでもあるが、幼馴染。やんちゃなファレルが真面目なフォードにいつも宿題をやってもらっていたという。
そして、ファレルは実は親子揃ってイングランド代表である。父のアンディは、元々は13人制のリーグラグビーで活躍するスター選手だった。長男オーウェンはアンディが16歳の時に生まれた子供で、彼も父と同じくリーグラグビーをプレーしていた。
2005年、アンディは15人制ラグビーへの転向し、イングランド・プレミアシップの名門サラセンズへ移籍。2007年にはイングランド代表としてワールドカップに出場。父をおうようにファレルも15人制ラグビーをはじめ、2008年、アンディは17歳の息子ファレルと一緒にサラセンズの選手として親子で試合に出場を果たした。実はこの時クラブの指揮官だったのがジョーンズHCだったという縁もある。
前回大会はデェフェンスコーチと選手として親子でワールドカップに出場したが、今回父のアンディはアイルランド代表のアシスタントコーチとして参加している。互いにライバルとなったわけだが、決勝トーナメントで親子対決が見られるだろうか。
日本と縁の深いトンガ
「イカレ・タヒ(海鷲)」という愛称を持つトンガ代表も、オールブラックスと同じように試合前に「シピタウ」という戦いの踊りを披露する。
ヘッドコーチのトウタイ・ケフはトンガ出身の元オーストラリア代表で、実はトップリーグのクボタで長くプレーし、コーチを務めたこともある。またキャプテンのCTB(センター)シアレ・ピウタウは元ヤマハ発動機、CTBクーパー・ブナは元東芝というように、トップリーグ経験者も多数いる。
また、日本代表にもNo.8(ナンバーエイト)アマナキ・レレィ・マフィ、CTBウィリアム・トゥポウ、アタアタ・モエアキオラなどトンガ出身の選手が多い。トンガはもともと親日国ということもあるが、1970年代後半から始まったそろばん交流が縁で、その後大東文化大学に留学してラグビーをする選手が増えていったことがきっかけだ。
また、アイランダーと言われ、体の大きなトンガの選手は、日本だけでなく、他の国でも多くの選手が活躍しており、今回対戦するイングランド代表にも、トンガ出身のNo.8のビリー、PR(プロップ)のマコのヴニポラ兄弟がいる。
イングランド代表の優位が予想されるが、トンガ代表がパワーで圧倒できれば、焦らせることができるかも。この一戦は父子鷹のイケメン司令塔と日本とゆかりのあるトンガ代表の選手たちに注目してみてほしい。
POOL C
イングランドvs.トンガ
9月22日(日)19:15
札幌ドーム
9月22日その他の試合は...
POOL B
イタリアvs.ナミビア
14:15
東大阪市花園ラグビー場
POOL A
アイルランドvs.スコットランド
16:45
横浜国際総合競技場
Photos:AFP/AFLO Text:Kenji Saito