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楕円球LOVE!的マッチプレビュー アイルランドvs.サモア|アイルランドの強さの秘密は国内クラブの充実にあり!

2019.10.12 Sat

ラグビーワールドカップの予選プール戦も今週末で終わり、いよいよベスト8が出揃う。台風の影響で2試合が中止となったが、10月12日(土)は、福岡・東平尾公園博多の森球技場で、日本代表と同組のプールA、アイルランド(世界ランキング4位)対サモア(同15位)の一戦が行われる。

キャプテンのHOローリー・ベスト(右端)はアルスター(ベルファスト)、司令塔のSOジョナサン・セクストン(右から2番目)はレンスター(コーク)に所属。

サモアはすでに予選プール敗退が決定しているが、プライドを賭けて戦うはずだ。アイルランドは、翌日行われる日本対スコットランドの結果を待たずに自力で勝ち点を取って決勝トーナメント進出を決めたいところ。もしアイルランドが引き分けか負けた場合、日本代表のベスト8が決まる。

ラグビーのアイルランド代表は、サッカーとは違い、北アイルランドとアイルランドで一つのチームを構成するが、選手たちはすべて、アイルランドラグビー協会が統括する国内の4つのクラブに所属している。

それはレンスター(コーク)、マンスター(ダブリン)、コナート(ゴルウェイ)、アルスター(ベルファスト)の4つだ。

この4クラブは「Pro 14」と言われる、アイルランド(4チーム)、イタリア(2チーム)、スコットランド(2チーム)、ウェールズ(4チーム)、それに南アフリカ(2チーム)を加えた14チームで争われるヨーロッパのプロリーグで戦っている。

2001年に発足し、2011年からはPro12と呼ばれていたが、2017ー18シーズンより南アフリカのチータース、キングスが参加したため、現在のPro14となった。

この大会の上位チームはイングランドのプレミアシップ、フランスのトップ14の上位クラブが参加する、ヨーロッパのクラブ王者を決めるチャンピオンズカップへの出場権も得られる。

Pro14中で圧倒的な強さを誇るのが、アイルランドのレンスターで、2018年までで優勝6回、準優勝5回という好成績を挙げている。そしてマンスターも優勝3回、準優勝4回の強豪であり、コナート、アルスターも1度ずつ優勝している。さらにレンスターは欧州王者にも4度輝いており、マンスターも2度優勝しておりヨーロッパを代表するクラブだ。

そのため、現在のアイルランドの31名も、SOジョナサン・セクストン、CTBギャリー・リングローズらレンスターが13名、FLピーター・オマホニー、SHコナー・マレーらマンスターが12名と、レンスターとマンスター所属の選手が圧倒的多数を占めている。

ワールドカップ開催前は世界ランキング1位になり、この4年間でも2度「オールブラックス」ことニュージーランドを倒したアイルランドの強さは、こうした国内クラブでの強化、充実にある。

INFORMATION: ラグビー ワールドカップ2019日本大会
POOL A アイルランドvs.サモア
10月12日(土)19:45
東平尾公園博多の森球技場
Photos:AFLO Text:Kenji Saito