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楕円球LOVE!的マッチプレビュー 日本vs.サモア | ゲームキャプテン“ラピース”のマジックワード「PS23」とは?

2019.10.05 Sat

アイルランドを撃破しワールドカップ連勝。勢いに乗るラグビー日本代表は10月5日(土)、愛知・豊田スタジアムで、予選プール3試合目・サモア代表戦を迎える。

アイルランド戦でも攻守に渡ってキレのある動きを見せた“ラピース”ことピーター・ラブスカフニ。

チームキャプテンのFLリーチ マイケルが先発に復帰したが、アイルランド戦に続いてゲームキャプテンを務めるのが“ラピース”ことFLピーター・ラブスカフニだ。

〝ラブスカフニ〟という名は、もともとフランスにゆかりがあったが、中世に一族が宗教的な弾圧を受けてオランダへと渡り、現在では南アフリカに一番多いという。発音しづらいため、本人も愛称の〝ラピース〟を好んでいる。

ジェイミー・ジョセフHCは、リーチの負担軽減のため、そして高いパフォーマンスを続けているラピースを再び、ゲームキャプテンに指名した。その意図を指揮官は「ラピースは非常にフィールド内でいい働きをしてくれています、チームをよく引っ張っている」と説明したように、信頼は厚い。

南アフリカ出身のラピースはスーパーラグビーで活躍し、2013年の秋には念願の南アフリカ代表にも選出されたが、試合出場はかなわなかった。そして2016年から日本のクボタスピアーズでプレーし、日本代表になれる可能性があることから2018年からサンウルブズにも在籍し、大分で行われた自衛隊合宿でリーダーシップを発揮、当時、サンウルブズも指揮していたジョセフHCに高く評価され、そのシーズンの「ベストFW」にも選出された。

今春、特別編成チーム「ウルフパック」でゲームキャプテンを務めた。そして今年になり、南アフリカ協会、そして6月にはワールドラグビーからの許可が下りて、晴れて7月末のフィジー代表で日本代表初キャップを得た。そんなラピースは出場時に、自身のテーピングに「PS23」、サインの横にも「PS23」の文字を書く。

「PS23」とはPsalm23、つまり旧約聖書の「詩篇23篇」のことで、賛美歌の歌詞にもなっている、旧約聖書でもっとも有名な一説だという。「自分の人生で非常に重んじている言葉です。うまくいっているときもいってないときも、自分の胸に言い聞かせて、何かあったときに頭の中で復唱することで落ち着きを保っています」(ラピース)

また試合前の国歌「君が代」も大声で歌う。宮崎合宿などで、LOジェームス・ムーアとともにローマ字で覚えて完全にマスターした。ラピースは「大事なことはしっかりやりたいと思い、(国歌に)敬意を示して、ちゃんと歌えるようにしました。(歌詞の)背景も知って、今まで感じてきたことがつながった。日本で築いた友情や気持ちを国歌に対して感情移入している」と話した。

アイルランド戦の前は、ゲームキャプテンとして映画「幸せのちから」の1シーンを見せてチームを奮い立たせた。サモア代表戦でも、きっとラピースが身体を張ったプレーでチームを鼓舞するはずだ。

INFORMATION: ラグビー ワールドカップ2019日本大会
POOL A
日本vs.サモア
19:30
豊田スタジアム


10月5日その他の試合は...
POOL D
オーストラリアvs.ウルグアイ
14:15
大分スポーツ公園総合競技場

POOL C
イングランドvs.アルゼンチン
10月5日(土)17:00
東京スタジアム
Photos:Naoki Morita/AFLO SPORTS