From 楕円球LOVE!

楕円球LOVE!的マッチプレビュー ウェールズvs.フィジー | ウェールズファン、黄色い花の被り物の理由

2019.10.09 Wed

ラグビーワールドカップも、いよいよ各チームがプール佳境を迎えている。10月9日(水)、大分スポーツ公園総合競技場で、プールDのウェールズ(世界ランキング2位/総勝ち点9)とフィジー(同12位/総勝ち点7)がベスト8進出をかけて激突する。

黄色ラッパ水仙の被り物で応援するウェールズファン。各国ファンの様々な応援スタイルを楽しむのもワールドカップの楽しみのひとつだ。

ウェールズは国旗に描かれる赤い竜とユニフォームから「レッドドラゴンズ」という愛称で世界的によく知られている。日本にもウェールズから赤いジャージーを着たファンがたくさん応援に駆けつけており、試合の日のスタジアムには鮮やかな赤が際立つ。

他にも、黄色い花の被り物をしているファンもよく見かける。

スコットランドはアザミ、イングランドはバラ、アイルランドはシャムロック(シロツメグサ)とそれぞれ国花があるが、ウェールズは黄色ラッパ水仙と西洋ネギ(リーキー)がそれに当たる。

6世紀後半頃、サクソン人との争いで、後にウェールズの守護聖人となったデイヴィッドが、敵と見方を区別するためにウェールズの兵士のヘルメットに西洋ネギをつけておくことを命じた。その時にウェールズ軍が勝利を収め、以降西洋ネギは勝利の象徴として用いられるようになったといういわれがある。

では黄色ラッパ水仙はどうして国花のひとつになったのだろうか。

実は黄色ラッパ水仙も西洋ネギもウェールズ語(シムル)で「ケニン(Cenhinen)」と呼ばれる。そのことからのちにラッパ水仙も西洋ネギ同様に演技の良いものとされるようになったという。ウェールズの守護聖人の聖デイヴィッドと黄色ラッパ水仙(daffodil)の発音が似ていたから、という節もあるという。

いずれにせよ、西洋ネギよりも黄色ラッパ水仙の方が見た目が映えるため、20世紀になると、毎年3月1日の「聖デイビッドデー」にも黄色ラッパ水仙を飾る方がメジャーになったという。

そんな経緯からウェールズ代表の応援にも西洋ネギを持った人だけでなく、黄色ラッパ水仙を胸につけたり、黄色ラッパ水仙の被り物をしたりするファンが多いというわけだ。

ウェールズとフィジーの激突は決勝トーナメント進出が決まる緊迫したゲームになることは間違いないが、スタンドに西洋ネギや黄色いラッパ水仙を見つけたら思わずほっこりしてしまうはずだ。

INFORMATION: ラグビー ワールドカップ2019日本大会
POOL D ウェールズvs.フィジー
10月9日(水)18:45
大分スポーツ公園総合競技場


10月9日その他の試合は...
POOL C
アルゼンチンvs.アメリカ
13:45
熊谷ラグビー場

POOL A
スコットランドvs.ロシア
16:15
小笠山総合運動公園エコパスタジアム
Photos:AP/AFLO Text:Kenji Saito