ブレイブブロッサムズ ブレイブブロッサムズ

週刊 福岡堅樹
vol.1 僕が一度だけラグビーを辞めたいと思ったとき。

2019.06.13 Thu

毎週いろんな角度から日本代表選手たちの魅力や素顔に迫る、週刊ブレイブ ブロッサムズ。第一回は、日本が誇るスピードスター、福岡堅樹選手が登場します。

───ラグビーをはじめたきっかけはなんだったんですか?

 

5歳の時にラグビーをはじめました。父が高校、大学とラグビーをしていて、息子と一緒にラグビーをしたい!という想いがあって、当時できたばかりだったラグビークラブのコーチを父がボランティアでしていたこともあり、そこでラグビーをはじめました。

 

───はじめてみて「これは楽しい!」っていう感じでしたか?

 

自分は全くラグビーを知らなくて、興味があったというわけでもなかったんですが、体を動かすことは好きだったので、いざはじめてみたら、ハマってしまったみたいですね(笑)。いつも練習に行くのが楽しみだったのを覚えています。

 

───それから今に至るまでずっとラグビーをしてきた中で、苦しかったり辞めようと思ったことはなかったですか?

 

実は一度だけ辞めようと思ったことがあります。前回の2015年のワールドカップの前ですね。トレーニングのキツさだけではなく、当時の日本代表のエディー・ジョーンズ監督の精神的なプレッシャーがすごくて、極限まで追い込まれました。もちろん、だからこそ結果を残せた(日本は強豪南アフリカに勝つなど、ワールドカップで3勝)と思います。今となっては尊敬していますし、感謝していますけど、あの時は本当に辛かったですね。南アフリカ戦は本当に「奇跡に近い」と思われるほどの大勝利だったんですが、そのためにはそれくらいのトレーニングがあったということですね。

───福岡さんが考える、「にわかファン」に伝えたいラグビーの魅力ってなんでしょうか?

 

自分にとってのラグビーの面白さは、相手が体をぶつけて止めに来るところを「触らせずに抜く」爽快感ですね。自分はウイングというスピードを生かしてトライをとるポジションなので、自分にとってはそれがラグビーの魅力。フォワードの選手は、もしかしたら全く逆のことを魅力と答えるかもしれません。それだけラグビーにはいろんな魅力があって、その多面性=ラグビーと言えると思います。

 

───「にわかファン」向けに、ラグビーをこんな風にみたら面白いという、ポイントはありますか?

 

よく言われるのは、コンタクトする時の音。これは生で観ないとなかなか体感できないので、ぜひ生で「音」を聞いて欲しいです。あと、個人にフォーカスして追ってみるのもおすすめです。なかなかテレビでは難しいので、生でみていただけるといいですね。僕のウイングというポジションは簡単に言うとトライをとる花形のポジションなんですが、その「花」の部分だけじゃなくて、そこに至るまでにどういう動きをしているのか、ボールのないところでの動きが実は大切だったり、他の誰かがトライを取った時にその起点になっていたりするんですよ。そういうところにも注目してみていただけるといいですね!

(続く)
vol.2では福岡さんのポジション「ウイング」と福岡さん自慢の「筋肉」について迫ります。

PROFILE:福岡堅樹 Kenki FUKUOKA 1992年9月7日生まれ、福岡県出身。175㎝・83㎏。5歳からラグビーをはじめ、当初のポジションはスタンドオフ、その後ウイングに転向。福岡高校で第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)に出場、筑波大学では2度の全国大学選手権準優勝に貢献。トップリーグ/パナソニック ワイルドナイツ所属。癒しは実家で飼っている猫。 photos:Teppei Hoshida 早川明生/アフロ